ふわりふわり。 暖かな体温。 心地よいまどろみ。 夢の中をユラユラと漂う。 母親の顔は知らないけれど、 母の胎内にいた頃はこんな感じだったんだろうか。 アウルは夢の中を漂いながらぼんやりとそう考えるていると ほえほえとした女の顔が浮かんだ。 胎児のように丸まって眠るステラは 共に寝るときもぴたりと寄り添って眠る。 自分を頼る、そんな彼女がとても愛しい。 まどろみの淡い光の中で ステラが楽しそうにくるくると回っている。 笑い声と共にスカートがふわりと風に舞う。 キラキラと金の光がこぼれる。 幸福そうな笑顔がとても愛らしくて 声をかけるのがはばかれ、 アウルは黙って彼女を見つめ続けた。 |
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After the War 番外編 Love Passion |
「アウル・・・・」 くるくる回っていたかと思うと 今度は大きな桜色の瞳をゆっくりと瞬かせ、 アウルの顔をのぞき込むステラ。 何だよとまどろみの中でアウルは微笑んだ。 「・・・・」 ステラは答えず、何を思ったのか。 アウルの前でかがみ込むと細い指でアウルのベルトを外し始めた。 「へ?」 ぽかんとして固まっているとステラはアウル自身を取り出し、そのまま桜色の唇でくわえ込んだ。 柔らかい唇の感触。 ステラはアウルのをちゅぱちゅぱと吸い上げ、小さな舌で本体をなぞっていく。 丹念に裏側にも舌をはわせ、先っぽの割れ目を刺激しながらなめ回した。 「んん・・・・っ。ふわっ」 迫り来る快楽に耐えられずアウルは声を漏らすとステラは嬉しそうに舌の動きを激しくしていった。 ピチャピチャクチュ。 淫らな音を立てながら、ステラはアウルを口に含み、唇と舌で何度も何度も愛撫する。 柔らかくて暖かい粘膜に包まれる快感にアウルは大きくその身を振るわせた。 「バカ・・・・っ。やめろよ・・・・・っ」 夢の中とはいえ、リアルな感触にアウルは射精感をこらえながらステラを引きはがそうと手を伸ばしたが、ステラはいやいやと首を振って彼から離れようとしなかった。 「おい、ステラ・・・・っ」 自分の大声でアウルは目覚めた。 カーテンの隙間から朝日が漏れている。 どうやら朝のようだった。 アウルはぼんやりと天井を見つめた。 先ほどのステラの夢で頬が熱く、自分自身がうずいた。 あんな夢を見た自分がとても恥ずかしく、アウルは自分に悪態を付く。 「なんつー夢。僕、そんなに飢えてねーぞ」 スティングが町内の福引きを引き当て、一泊旅行で留守をいいことに昼間から昨夜遅くまでステラと愛し合ったばかりだ。 流石にそこまで節操なしではない・・・はずだった。 隣に目をやると眠っていたはずのステラは起きたのか姿はなく、みっともない所を見られずにすんだとアウルはホッと息をついた。 だが。 「ん・・・・?」 自分自身を包む暖かい感触にアウルはマリンブルーをぱちぱちさせた。 直後、それを強く吸い上げられ、アウルはうあっと声を漏らした。 自分の下腹部を見るとステラが彼の股間に顔を埋めて彼の分身をくわえこんでいるのを見て、アウルは愕いてその身を起こした。 「アウル、起きた・・・・?」 アウルが上体を起こしたのを見たステラは口からアウル自身をするりと抜いた。 唾液の糸がつーーと引き、いやに艶めかしい。 「お、お前、朝っぱらから何やってんだよ!?」 頬を染め口をぱくぱくさせるアウルにステラはニコニコと答えた。 「アウル起こそうと思ったら・・・・アウルのここ、元気になっていたから」 そう言うとステラはアウル自身に指を這わせ、軽く口づけた。それだけでアウルの頭の中はショートしそうになる。アウル自身も朝の生理現象に加え、ステラの奉仕で痛いほど硬く脈を打っていた。 「だからね・・・・してあげたらアウル、喜んでくれるかなぁって・・・・」 「あのな・・・・」 「・・・・待ってて。今気持ちよく、してあげるね」 そう言うとアウルの答えを待たずにステラは再び奉仕を開始した。ちゅっちゅっと音を立てながら竿を吸い、たっぷりとした唾液で舐めあげる。 「は・・・むっ・・・・っ・・・あむ・・・・」 そして大きくくわえ込むと口をすぼめてちゅぽちゅぽと吸い上げた。 指先で玉を転がすのも忘れない。 「あ・・・う・・・っ。はっ・・・・」 唇を噛みしめ、アウルは快感に耐えた。 あまりのうまさにいつのまにこんなにうまくなったんだよ、と突っ込みたくなる。ステラにそれほど奉仕はさせていないはずだったが、頭の芯までとろけそうになる感覚にすっかり翻弄され、言葉にならない。 「うう・・・・んっ。・・・・・むぐ」 「ステ・・・ラ・・・・・っ。もう・・・イク・・・・って」 限界が近づいてくるのを感じたアウルはステラに離すよう促したが、ステラは潤んだ瞳で彼を見上げて首を振った。 「・・・・いいよ、出して」 「え・・・・」 荒く息をするアウルを上目遣いで見ながらステラは頬を染めた。 「ほしい・・・の。・・・・ちょうだい」 そう言うと、唇と指で彼の竿をすりあげ、強く吸いついた。 「あ・・・・う・・・・っ」 限界だったアウルは小さく呻くと 急速な吸いあげに抗えず、 波打つ自身から白濁液を勢い良く放出した。 熱く、粘りけのある液体が怒濤のようにステラの口に注ぎ込まれてゆく。 ステラはそれをためらいもなく、喉を鳴らしながら飲み込んでいき、 ヒクヒクと痙攣するアウル自身から唇を離すとその周りに残った精液も綺麗に舐め取る。彼女のうっとりとした表情に目を奪われながらアウルはされがままだった。 情事が終わってアウルが我に返るとステラは嬉しそうに立ち上がった。そのステラの姿に今度はアウルの目が釘付けとなった。 彼女は素肌にエプロン一枚だけだったのだ。 エプロンの隙間から覗く白い肌。 存在を主張するかのようにエプロン越しにも形が分かる豊満な胸。 丸くて弾力のあるヒップ。 すらりと伸びた脚。 「・・・・っ。ス、ステラ」 あれだけ熱を放出したはずだったのに、自分の中心にまた血液が集まってくるのが分かった。ステラは自分に注がれる視線に恥ずかしそうに体をすぼめると、部屋を出て行った。でる際一旦入り口の前で振り返る。 「ご飯の支度、出来てる・・・・から。シャワー浴びたら来てね・・・・?」 「・・・・・ん・・・・」 ステラの姿が入り口から消えるとアウルは大きく息を吐き出した。大胆なステラの行動に面食らいながら、今留守中の兄貴分がいたら卒倒するだろうな、とつぶやいた。 「なあ、どうしたんだよ」 「なあに?」 鼻歌を歌いながら卵を焼くステラの後ろ姿を見やりながらアウルは問う。 「今朝のことといい・・・・。そのカッコといい・・・・。お前らしくねー」 「アウル・・・・嫌・・・・だった・・・・?」 振り向いて目を潤ませるステラにアウルは慌てて手を振った。そして顔を赤らめて手元のコーヒーとステラを交互に見やながらぼそぼそと言った。 「ち、ちがうって。・・・・その・・・・大胆だし・・・・積極的だし・・・。嬉しいけど」 「・・・・ホント?・・・・アウル、嬉しい?」 ぱあっと顔を輝かせるステラにアウルはこくこくとうなずいた。 男なら嬉しくないはずがない。 ただこのような知識のあるはずのないステラがこの事を知っているのが不思議でならなかった。アウル自身も最近ネオから聞いたばかりで当然スティングはこのことも知らないだろう。 「ん・・・・?」 ・・・・その考えに行き着いたとき合点が言った。 ネオだ、まちがいない。 「あのエロオヤジ・・・・・」 「?」 アウルが苦々しげにそう吐き捨てるとステラはきょとんとした顔で彼を見やった。そんなステラにアウルはネオのヤツ、余計なこと吹き込むなよとぼやいた。スティングが見たらまちがいなく銃殺物だ。 次の日に、いやその日のうちにネオの墓が建つだろう。 とにかくスティングの前では絶対するなと、アウルは彼女に言い含めると、ステラは嬉しそうに頷いた。 「うん。アウルの前だけ、にする・・・・」 かわいい・・・・。 ほわほわと笑うステラが愛しくてアウルは思わず襲いかかりたくなる衝動をこらえた。 新婚さんばりの裸エプロン。 それはそれで嬉しいのだが、目のやり場に困るし。 何よりも自分が辛い。 特に下半身が。 それに昨夜あれだけシたうえ、朝から奉仕までされて。 これ以上だと身体持つか心配なくらいだった。 「だからアウル」 「ん?」 食卓に目玉焼きとベーコンを置くとステラは意を決したように真剣な表情でこう言った。 「ステラだけ、見て・・・・?」 「あ?」 「他の女の子、見ちゃ、いや」 店に来る女性客のことを言ってるのだろう。彼女たちと世間話に花を咲かせるアウルをステラがあまりおもしろくなさそうに見ていた記憶があるからだ。 ステラの可愛いヤキモチとその表情にアウルの頭が沸騰した。 「だめ・・・・。もう限界」 アウルは手を伸ばすとステラの手を取って自分の膝の上に引き寄せた。彼女の白い首筋に熱い唇が押しつけ、吸い上げた。 「アウル・・・んっ」 そして唇を重ねると舌を差し入れてステラのを絡め取った。ステラも少し愕きながらも懸命に応えてアウルのに絡める。ステラがアウルのを追いかけるとその舌をアウルが吸い付いた。ぴちゃぴちゃと舌を吸い合う中、アウルの手がエプロンの中に侵入し、ステラの胸を荒々しく揉みしだいた。 「んあ・・・・っ。ああ・・・・っ・・・ん」 たまらずくぐもった喘ぎがステラから漏れ、彼女の高ぶりと呼応するかのようにじわりと彼女の秘所がじわりと熱を持つ。それを察したアウルが彼女の花弁を指で押し開くと、開かれた花弁よりとろりとした透明な蜜がアウルの指先を濡らした。 「ああっ・・・・ん」 ずぷりと音を立てて入ってきたアウルの指にステラが背中を反らして声を上げた。その間もステラの秘所が彼を誘うようにきゅうっとアウルの指をくわえ込んで離さない。頬を上気させ、潤んだ瞳でアウルを見おろすステラ。彼女の恍惚とした表情、その仕草がアウルを熱くさせてゆく。 「たまんねー」 アウルはそうつぶやくと、指を引き抜き、ステラを抱え上げるとシンクの上に押しつけた。ひやりとしたシンクの感触にステラの瞳が不安に揺れた。 「アウル・・・・・?ひゃあああ、ん」 アウルはステラの脚を大きく開かせると、紅く色づいた花弁にむしゃぶりついた。 花びら一枚一枚を舌でなで、深く中へと差しこみ、かき回す。そしてむき出しにされた花芽に吸い付いた。興奮と快楽でぷっくりと立ったその芽に吸い付いたまま舌で押しつぶして転がし、花びらの間から溢れてくる蜜をぴちゃぴちゃとおとをたててすすった。 「ア・・ウル・・・・・。アウルぅ・・・・」 泣くようにステラは声を上げる。 同時にアウルの唇が花弁を吸い上げた。 「ああっ・・・・イッちゃう・・・・っ。イッちゃうよ、アウルぅ・・・・っ」 ステラの身体が汗ばみ、ピンクに色づいてゆく。 秘所をひくつかせ、大量の蜜をはき出すとステラは達した。 「はあっ、はあっ」 シンクの上で秘所をさらけ出して激しく息をするステラに劣情をそそられ、アウルはごくりと喉を鳴らす。彼女の息が整う間も待たずに、硬く張りつめた彼自身を取りだした。 「ステラ、挿れるぜ?」 「え、ア、アウル」 腰を近づけると、すっかり準備の整っていたステラの花弁はぬるりとアウルを飲み込んだ。 「ん・・・・」 「はぁ・・・・んっ」 ステラの中はとろけきっており、肉襞がみっちりとアウルを圧迫する。その熱ときつさにアウルは眉を僅かにひそめて息を吐きだした。不安定な体勢が怖いのか、ステラはアウルの首に腕を回すとしっかりとしがみついてきた。アウルはそんな彼女を安心させるように髪優しく撫でると、腰を動かし始めた。上下左右に緩やかに弧を描きながら徐々にスピードを速め、何度も何度も彼女の中へ自分を打ち付 けた。 「あ、あ、ああっ!!あうっ・・・・あン、あン」 ステラもアウルの動きにあわせて腰をくねらせ、アウルの脳髄を刺激する。 アウルは彼女を思いっきり突き上げながら豊かな胸を揉み込んだ。 ステラのみずみずしい胸は彼の手のひらで自由に形を変え、吸い付くような肌の感触がとても心地 良い。桜色の先端をつまむと、ステラはビクッと体を震わせて喘ぐ。 「ステラ、可愛い・・・・」 「やあ・・・・ン。アウル、あうる・・・・ん」 耳元で囁かれても感じるらしく、ステラの膣内がきゅっと締まる。 紅く色づいた耳に舌をはわせると首に回されたステラの腕に力がこもった。 「すき・・・・っ。好き、アウル・・・・・っ」 「・・・・僕も。お前以外誰を、見るってんだよ」 ちゅっと音を立てて少女の頬に口づけると、アウルは更に腰を大きくグラインドさせた。 グチュグチュ。ぶちゅ。 腰を叩きつられる音が響く。 粘膜が擦れ合う音がその動きにあわせて大きくなってゆく。 アウルとステラの荒い息づかいと熱がひろがってゆく。 「はあっ、はあっ」 「アン、あ・・・・っあっ。アウ・・・ルっ、もっとぉ」 きゅうきゅうと締め付けながらステラは潤んだ瞳で哀願する。 思いきった格好で開放的になったのか、いつもより貪欲に求めてくるステラの女の色香にくらくらしながらもアウルは彼女の奥を突き上げる。 「ひあっ・・・・あ、ああっ!!」 彼女の嬌声の高く上がる所をねらい澄まし、突き上げてゆくと、ステラは髪を振り乱して喘ぐ。 「んぁっ、あん、ひっあ・・・・っ!!ステラ、おかしく・・・・あう・・・んっ!」 限界が来ているのか、ステラの腕に力がこもり、アウルを包み込む秘肉がぎゅうと収縮し始めた。 「はっ、お前きつく締めすぎ・・・・っ」 「だってぇ・・・・っ。あ、ああっ!」 「僕もイキそ・・・・っ」 最後の仕上げとアウルは先端まで引き抜くと、思いっきりステラの奥へと叩きつけると同時に最奥へ、沸騰しきった欲望を叩きつけるように流し込んだ。 「あっあっあっあーーーーーーーーーーーっ!!!!」 背中を弓なりに反らして絶叫し、ステラは二度目の絶頂を迎えた。 どくんどくん。 ステラのとろけきった胎内でびくびくと痙攣しながらも欲望をはき出し続けるアウルをステラの中は搾り取るように締めあげる。 「すっげーイイ・・・・」 全ての欲望をはき出すとアウルは力を失ったようにステラの胸に顔を埋めた。 しばらく余韻に浸っているとステラはアウルの髪に指を絡めて梳き始めた。 大切に大切に。 まるで母に愛撫されているような、懐かしい感覚にしばしうっとりとその身を委ねていたアウルだったが、ステラが不安定なシンクの上だと言うことを思い出してその身を起こした。 「んあっ・・・・」 ずるりとアウルが引き抜かれる感覚にステラはびくりと身を振るわせた。 「無理させてごめんな」 そう言って軽くおでこに口づけるとステラは首を振った。 「無理して、ない・・・・」 可愛すぎる。 頬を染めて自分を見上げるステラにまた欲情を覚える自分に僕って節操無しかもとアウルは苦笑した。 「・・・・で?お前とステラが動けない理由ってそれ?」 コンロの上でシチューがぐつぐつといっている。 電話で呼びつけられ、何故か台所のコンロの前に立たされたシンが苦虫を噛みつぶした顔でそう問うと、アウルは悪びれた様子もなく、にゃはははと笑って見せた。 「んー。あれからまたちょっと・・・・な。いや、ちょっとじゃないか・・・・。だいぶ・・・・」 「ア・ホ・かっ!!」 あとがき 戦後パラレル初のR物。 明るい物を目指しましたがいかがでしたでょう? 書く方は疲れました(笑) |