拍手ログ4
エヴァ拍手のショートSSをまとめてみました。
眠り
「月が綺麗だね」
「そうね」
片ひざを立てて月を見つめるカヲルにレイは寝ないの、と声をかけた。月の光を受けて彼女の蒼銀色がキラキラと光っている。
「こんな綺麗な月夜に眠るのがなんかもったいない気がして」
月を仰ぎ見てつぶやくカヲルにレイはその身を起こして隣に座った。
同じようにしばし月に見入り。
そしてカヲルの横顔へと視線を移す。
なにを思っているのか。
聞くのがなんとも無粋のような気がして、レイは黙りこくったまま再び月を見上げる。
長い、長い沈黙のあと。
レイは小さくあくびをすると毛布の中へともぐりこみ、傍らのカヲルに声をかけた。
「わたしは寝るわ」
「・・・・お休み」
紅い瞳を閉ざし、眠りの海へと落ちていったレイの顔をカヲルは見やり、そっとつぶやいた。
「君は僕が男だって分かってないようだね」
それとも信用されているのだろうか。
それはそれで嬉しいのだけれど、同時にとても悔しくて。
せめてもの意地悪をと。
レイの唇に静かに口付けた。
カヲレイの微妙な距離感。
エヴァ2のレイの寝顔の前でつぶやいたカヲルの言葉がイメージです。
なかなか報われないカヲル君は誰もあずかり知れないところで人知れず思い悩むところが在ります。
このページのTOPへ
アスカ「あたしたちの出会い、覚えてる?」
レイ「ええ」
アスカ「『仲良くしましょ』といったら無下に断ってくれたわよね」
レイ「『そのほうが都合がいいからよ。色々とね』とも言ったわ。打算的な付き合い、好きじゃない」
アスカ「う”。んな事言ったかしら」
レイ「
言ったわ」
アスカ「至近距離で睨まないでよ」
レイ「・・・・・」
アスカ「で、でもちょっとは気にしてくれていたのねー。なんか嬉しいかも」
レイ「特に気にしてなかったわ。
彼女は」
アスカ「・・・・」
レイ「わたし、三人目だもの」
アスカ「たとえそうだとしてもあんたはあんたよ。それに」
レイ「それに?」
アスカ「周りに目を向けようとする今のあんたの方があたしは好き」
レイ「ありがとう・・・・」
カヲル「やれやれ、ライバル出現かい?」
シンジ「・・・・本気で言ってるの?」
アスカとレイ。彼女たちはきっと良い友人になれたと思うんです。でも二人とも余裕が無かったからな・・・。残念。その分サイトで仲良くやってもらいます。
このページのTOPへ