拍手ログその3
実りの秋
秋といえば実りの秋。
碇指令に頼み込んで今日ぶどう狩りに行くことになったわ。
もちろん費用は碇碇司令もち。
「おいしい・・・・」
「美味だね」
「ちょっと、馬鹿シンジ!!足りないわよ、もっと持って来なさいよ!!」
「ぶどう狩りって僕ばっかじゃないかぁ!!」
「あんたはアタシの下僕なんだからトーゼンよ、トーゼン!!」
「ひ、ひどいや・・・・」
みんなのお土産にたくさんぶどうを貰ってきたわ。
もちろん費用は碇司令もち。
「きゃーーー、このぶどう高いんですよ〜〜」
「ありがとうな」
「ビールのつまみにしよ〜〜」
「ビールのつまみにするもんじゃないでしょ、それは」
「ほう、すまんな」
「シンジ君たちのお土産、ありがたく頂戴するよ」
みんなとても喜んでくれた。
「レイ・・・・わたしには土産はないのか・・・・?」
・・・・なんか忘れてるような気がするけど。
でもなにも思いつかないわ。
疲れているせいね、きっと。
「私の分は・・・・?」
「疲れたわ、帰ります」
「私の分・・・・」
「さよなら」
一緒に行った人もいけなかった人も。
みんなも喜んでくれたし。
おいしいものをたくさん食べて良い事をした日は気持ちが良いわ。
今夜はいい夢が見れそう。
「レ〜〜〜イ・・・私への土産は・・・・・?」
「・・・・司令、僕からのお土産です」
「敵からの施しは受けん!!」
相変わらず下僕扱いのシンジ。ひどい扱いの碇司令ことゲンドウさん。一生懸命に仲良くなろうとするカヲルをはねつけるゲンドウさん。彼にとってカヲルは大事な娘を狙う敵なんで、シンジとも仲が良いのも気にくわないという。それとなく虐げられても親ばかなゲンドウさんです。
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Halloween拍手
「Trick or Treat!やあ、ファースト。風邪の具合はどうだい?」
「ここは日本よ・・・・」
「つれないなぁ」
「日本では仮装してもお菓子をくれる家など無いわ。変態扱いされるだけよ・・・・」
「・・・・何故こそまで言われなければいけないんだい」
「企業戦略に乗せられている阿呆」
「いや、この衣装は一応手作り・・・・」
「あげるお菓子などないわ。・・・・さよなら」
「ちょっといきなり閉めようとすることないだろう。ささやかなパーティーしようと思ってきたのに・・・・」
「・・・・パーティー・・・・?」
「せっかくのパーティーいけなくて残念だったんだろう?ちょっとしたご馳走とお菓子持ってきたんだ。
食欲ないのならおかゆでも作るよ」
「・・・・うん」
どんなにさびしくても。
哀しくても。
どんな時でも自分を崩さない君。
僕の前だけでも素直になって欲しいな。
大丈夫。
僕がいる限り君を一人になんてさせやしないよ。
ちょっとした風邪で楽しみにしていたパーティを欠席せざるを得なくなったレイをお見舞いに来るカヲル君。アスカやシンジも行きたいと思っていたのですが、敢えてカヲル一人に行かせたという隠れたエピソードがあります。
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あなたとわたし
あなたとわたし。
あなたはわたし。
わたしはあなた。
でもあなたはあなた。
わたしはわたし。
わたしたちは二つで一つ。
離れる事など考えられないほど近いの。
けれど二つの存在であるからわたしはあなたに触れ、声を聞く事が出来る。
わたしたちは出会うべくして出会ったわ。
気の遠くなるような年月が間にあったのだけれど、今はもう関係ない。
だって、逢えたのだから。
これまでの寂しさは。
心の空虚さは。
あなたに出会うまでの準備だったのね。
だって今の私はこんなにも満たされている。
「・・・・勝手に人の部屋に上がりこまないで」
「やあ。このミカン、甘いよ。一つどうだい」
「このマイペース男。人の話は聞くものよ・・・・」
「ちぇー、一つといわずに二つ三つ上げるよ。しっかりしているなぁ」
「・・・・・」
気にした事も無い事を気にし始め。
言った事も無い言葉を口にする。
知らなかった感情も知って。
今の私はとても忙しく。
一日一日がめまぐるしく流れてゆく。
「カヲル」
「なんだい、レイ」
「なんでもない」
「?」
あなたの名を呼ぶと
あなたはわたしの名を呼んでくれる。
ファーストである前にわたしは「レイ」で。
フィフスである前にあなたは「カヲル」
いまも。
そしてこれからも。
読んで気づいた人は正解です。穏やかなカヲルの隣で少しずつ女の子として目覚めてゆくレイ。
最近読んだ本の中でカヲレイが綺麗に当てはまったものがったので使わせていただきました。そのうちの2冊でテーマはそれぞれ一つずつ。一つ目はレイとカヲルはまるで”一心同体ともいえるような近い存在”。こんな風に想いあえたらいいなぁと惹かれ。、た怖いなぁとも思った一節。でも全部同じじゃない。わたしはわたし、彼は彼と強調させていただきました。そしてもう一つはいままでひとりだったのレイやカヲルの時間は二人になるための準備期間だったということ。今は一人でさびしいと思っていても無理に二人になろうとせず、一人で過ごしましょう。時が来れば自然と”二人”になれます。良いなぁと思った一節でした。
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夏休み
レイ「夏休みね」
カヲル「夏休みだねぇ。どこかに行くかい?」
レイ「一緒に行ってくれるの?」
カヲル「君となら、ね(珍しいな)」
レイ「夏も涼しくなる、幽霊スポットめぐりツアー。申し込みは2名以上なの」
カヲル「ゆ、ユーレイ・・・・ツアー・・・・?」
レイ「いやなの?」
カヲル「・・・・」
レイ「そう、いやなのね」
カヲル「もっと普通のところがいいと思うよ・・・・」
レイ「このツアーに行きたいの」
カヲル「いや、その」
レイ「・・・・仕方ないわ。碇司令といっしょに行こう」
カヲル「行きます。僕が行きます」
アスカ「で、どうだったのよ?」
シンジ「ノーコメントにしてくれって言ってた」
これだけ時期がずれてますが(笑)コメディタッチのものを。変わったものに興味を示すレイ。カヲル君は嫌がりますが、碇司令と行かせる位なら・・・・と頑張って同行しますが、結果はシンジの言葉が暗に物語ってます。
ツアーって二人以上が基準ですよね。一人で旅する事が多い私にはちとつらい。
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