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クロトからもう一人のクロトへ


なあ、お前の見える空は青いか?

僕が最期に見たのは真っ暗な宇宙に浮かぶ沢山の星。

あんときはおっさんもかんちょーさんも

オルガもシャニも先に逝っちまって。

自分が一人遺されて。

クスリの切れかかった身体をかかえて途方に暮れたよ。

あんだけうっとしーと思っていた連中がいざいなくなってみるとさ、

結構悲しかった。

なあ。

お前は。

お前はさ、そうなるなよ?









・・・当たり前じゃん。










シャニからシャニへ

うざい。

眠い。

研究所時代から俺はそればっかだとしか思い出せなかった。

大音量のノイズを耳に当てて頭のノイズや外のうざい奴らの声を遮断していた。

そうでないと俺がどうにかなりそうで。

大切な物もあったんだと思う。

頭の片から離れない金色の光。

でもクスリで蝕まれた身体はそれを思い出すのさえおっくうになっていた。

何だったけ、まあいーやって。

今思うとそれがすっげー悲しい。

せめてお前は忘れないでくれよ、頼むからさ。








・・・分かってる。










オルガからオルガへ


なあ、お前さ自分の今の立場を義務として感じてっか?

俺はアイツらと組まされたとき、なんてお荷物だよって思ったぜ。

言うことは聞かねぇ。

邪魔はする。

世話は焼かす。

こいつらといるのは義務以外なんだって思っていた。

でなきゃぶっ殺してるってな。

けどよ。

目の前でそいつが消えたときは・・。

何で守ってやれなかったのかと目の前が真っ暗になった。

亡くしてから初めて

俺はそいつらを自分の支えにしていたことを

今更ながら気が付かされた。

義務なんかじゃなかったんだよ。

俺たちが共にいたのは必然だったんだ。

・・・気付くのが遅すぎたけどな。

俺はお前は俺と違う道をたどることを願ってやまねぇ。

アイツらを大事にしろよ?










・・・何当たり前のこと言ってやがる?





あとがき

旧連合がテーマでした。
弱冠手直ししました。
彼らの幸せを願って止みません。