宇宙一大切な君へ






宇宙一大切な君へ。





俺を見る君が好き。

笑ったり。
怒ったり。
困ったり。
泣いたり。

いろんな君の表情が見たくて君を追う。



特に困った顔が好きなんだ。



自分でもガキだなぁと思ってる。
俺はアスランのように大人になれないし。
レイのような心配りができるわけでも無い。

わがまま言って。
感情の赴くまま君を追いかけて。
ぶつかって。
触れて。

そしてそのたび君はシーンと伸びた語尾で。
またある時は強い感情のこもった語調で。
時には子供をたしなめるような響きで。


困った顔をして俺の名を呼び、振り返る。


頬を包み込むひやりとした手。
こつんと当ててくる額。
小突いてくる人差し指。
暖かい抱擁。



あんたね。
コラっ。
何スネんてるのよ?
どうしたの?
しっかりなさい!
エトセトラ、エトセトラ。



あきれたような、困ったような顔。
でも最後には笑顔。
そんなふうに君を困らせるのが楽しくて楽しくて。
次はどんな顔をして。
どんな風に呼んでくれるのか。
俺は期待や不安を胸にを込めて君の元へ。
君はそんな俺をあんたねぇと溜息混じりに笑ってくれて。
それがくすぐったくて、とてもとても嬉しくて。





そしてそのたびに君への愛しさが募る。





俺を見て。
俺の声を聞いて。
俺を呼んで。






君といると俺は素直になれる。
甘えられる。
まるで昔から家族のように安心できて暖かくて。
君の傍は常春のよう。


離さないよ。
離さないで。
君と一緒にいたいんだ、いつまでも。








・・・・愛しています。

























「犬、だわ」
「は・・・・・?」


カウンターからテレビを見ていたルナマリアのつぶやきに
スティングは皿を拭く手を止めて彼女を見やった。
午後の良い時間で周囲は今お茶の時間。
割と人が入っているが、周囲はのんびりとしていて、
ステラ一人でも接客が間に合いそうなくらいだった。
新隊員の教官という大仕事を終え、ちょっとした休暇で立寄ったルナマリア。
湯気の立つココアを静かにすすりながらテレビを見ていたそんな矢先のことだった。
ルナマリアの言葉にスティングが彼女の視線をたどるとちょうど
番組のコマーシャルで元気の良い犬が映し出されていた。


「あ、ああ・・・・確かに犬だな」
「そう思うでしょう?」


そう思うでしょう・・・・て。どこからどう見ても犬だよなぁ。
あいまいな返事をするスティングにルナマリアは嬉しそうな表情を向ける。


「かまって、かまってってきゃんきゃん騒いでさあー。可愛いのよね」
「はあ」


金の目を瞬かせ、スティングはふと今買い出しに出ている水頭の顔を浮かべた。

かまってかまって・・・か。
まるでアウルだ。
あいつの場合犬ではなく猫だが。
クソわがままで気まぐれで。


「目をキラキラさせてあとを付いて回るときなんか、尻尾があったら千切れんばかりに振ってるわよ」


犬に尻尾があるのは当たり前ではないだろうか?
それともない犬がいるのか。
だとしたら新事実だ。


食器をしまいこむとスティングは感心したように彼女を見やった。


「犬って皆尻尾があるって思っていたぜ」
「・・・・珍しくボケてくれるわね・・・・。犬に尻尾があるのは当たり前でしょ。あたしが言っているのはシンの事」
「ああ、なるほど」


それなら納得がいった。
シンは確かに犬属性だ。
いったん懐くと、とことん懐いてくる。
相手を補足すると跳ね上がるような反応を見せ。
一心不乱に相手を目指してくる。
まるでステラだ。
彼らが初めて出会ったとき同調めいた反応を見せたのは根底にあるものが似ていたせいかもしれない。猫属性のアウルと何かとぶつかり合うのもそのせいかもしれない。本人達が聞いたら怒り出しそうな事を考え、スティングは口元をわずかにゆがめた。


「?スティング何笑っているの・・・・?」


接客を終え、いつの間にやら傍に来ていたステラが不思議そうにこちらをのぞきこんでいる。
今思った事を悟られてはいけない。
きっとステラは怒るだろう。
スティングは笑いをこらえながらなんでもないと手を振った。


「?」


頭に大きな疑問符を浮かべるステラにルナマリアはシンの事話しているのよ、と一言付け加えて話を続ける。


「で呼んだりすると、待ってましたぁと言わんばかりにすっ飛んでくるのよ」
「・・・・犬だな」
「???ワンコ・・・?」


ステラの思考にはシン=犬と言う図式が理解できないらしく、目をぱちぱちさせている。その間もルナマリアはシンとの出来事を一つ一つ思い出しながらクスクスと笑う。


「いまだって『シーン』と読んだら本当に来そうな・・・・」
「ルナ!!ここにいたのかよっ」
「あ・・・シン・・・・」


本当にキタァーーーーーッ!!


スティングは内心驚きの声を上げながら、表向きはあくまで平静を取り繕うとした。だが同時にどうしようもない笑いの渦が生じてきて、今度はそれを抑えようと咳きこんだ。そしてそんなスティングにコーヒーと注文しながら、シンは不思議そうにその紅玉を彼へと向ける。


「?どうしたんだよ、スティング」
「よくここが分かったわね。しかもすごいタイミング・・・・。呼んだら来るかもーと話していたところなのよ」
「俺は犬かなんかかよっ」


ブーッ。


ルナマリアとシンのやり取りにもはや笑いをこらえきれなくなったスティングは思いっきり噴いた。笑いながひぃひぃ言い、ステラに背中をさすられる姿にシンが殺気の篭った視線を向けたが、どうにもならならないようでスティングは笑い続ける。ステラはさっきまでのやり取りをみて、ルナマリアと同じような事とを自分にも出来ないかと思ったらしい。買出しに出ているアウルの名前をしきりに呼び出したステラにスティングは笑いをこらえながら声をかけた。


「ステラ、帰って来ないと思う・・・・」
「ただいまー」
「・・・・ぞ」


喫茶店の扉を勢い良く開けてアウルが帰ってきた。


「あうるー♪」


顔を喜びに輝かせてステラが駆け寄る。


グッジョブ!!

思わず拍手したくなるようなタイミングでアウルが戻ってきて、ステラは自分の呼び出しに応えてくれたと勘違いしたらしい。誰もが見ても分かるほどのご機嫌さで良い子、良い子としきりにアウルの頭をなでていた。当のアウルはワケがわからずぽポカンとしていたが。






「着いたなら連絡くれれば良かったのに」
「何言ってのよ、今課業中でしょーが」
「半日代休取った」
「ばっ・・・・。あんたね、アーサー艦長を入院させる気?」
「なんだよ、それっ、俺がまるでトラブルメーカーっといってるみたいじゃないかっ」


喫茶店を出たあと。二人はザフト基地に戻り、ルナマリアの原隊復帰の手続きをとるとシンとルナマリアはシンの部屋に落ち着いていた。シンは最近一人部屋になったらしく、レイとの相部屋のときより広く、そして殺風景に感じる。口を尖らせて文句を言うシンを軽く小突きながらルナマリアは小さくため息をついた。きっと途中でこっそり抜け出してきたのだろう。それよりなぜ彼女の居場所が分かったのか。


「ルナが今日つくのはメイリンから聞いていたし。あ、前にプレゼントした携帯。それで居場所が分かる機能がついているんだ。GPSの発展系で結構高かったんだぜ、この携帯」
「コラコラコラ」


なんてもの持たせるのよ、とあきれ気味にシンを見やると、彼はいーじゃんかとまたもや口を尖らせる。ルナマリアの背中に体重を預けるようにして張り付くシンを軽く押しやるとますます不満げな顔をする。
まるで駄々っ子だ。
ステラやメイリンに対してはなかなかの兄貴振りを見せるというのにこの変わりよう。可愛いのだが、もうちょっと大人になってくれれば良いのにとルナマリアはまたもや小さく息をついた。付き合う当初、大人になれたら、という条件はすっかりどこかに忘れ去られてしまったらしい。


「ま、いっか」


だが、そんな彼に癒されているのも事実。それにいざというとき彼ほど頼りになる男はいないのだから。


「なぁルナ。本当にまたやるの、教官」
「うん。後期も頼まれちゃってね。また3ヶ月ほど」


寂しげに背中越しに腕を回してくるシンの腕に心地よさを覚えながら、ルナマリアはシンの髪を優しくなでた。


「長いな・・・・」
「3ヶ月なんてあっという間よ」
「また遠距離じゃないか・・・・」


シンの腕に力が篭る。
ルナマリア微笑むとこつんと、彼と額を当てた。そして優しく。穏やかに諭すように。彼に語りかける。


「逢おうと思えば逢えない距離じゃないし、連絡はするわ」
「ん」


うつむいたままシンは頷く。
まるで捨てられた子犬のようだ。
強気なのに寂しがりやのシン。
まっすぐで激しくて。それでいて繊細で。
一生懸命自分を愛してくれているシン。
だから自分も精一杯の気持ちを贈ろう。
離れていても心はあなたと一緒だと。
いつも想っていると。


「愛しているわ、シン」


その言葉にシンの体が一瞬こわばった。
まるでその言葉がルナマリアから発せられたが信じられないかのように。
紅い瞳を大きく見開いて彼女を凝視していた。
ルナマリアはシンの頬に触れると、彼の紅い瞳をしっかりと捉え。
その言葉をゆっくりと繰り返した。


「世界で。ううん、宇宙で一番愛しているわ」


我ながら仰々しい台詞かなとは思ったけれど。
少しでもこの気持ちがシンに伝われば良いと。
シンは驚きから戻ると、ゆっくりと笑った。


「うわっ?」


腕を引っ張られたかと思うと周囲の風景が一すごい勢いで流れ、ルナマリアは驚きの声をあげた。
気づくとルナマリアはシンの腕の中に納まっていて、きつくきつく抱きしめられていた。


「俺も・・・・愛して・・・・るから」


一生懸命に搾り出された言葉。
戦争で大事な物を一度に失い。
失う事を極端に恐れ、自分を縛り続けたシン。
愛していると言う言葉はそんな彼には重過ぎるのであろうけど、それでも伝えたかった。そして言いたかった。自分は大丈夫だと。彼を置いて行きはしないと。


「離れても一緒よ。連絡、よこしなさいね」
「ルナこそ」
「・・・・うん」













「・・・・で、手は出さなかったと」


手元のお盆を指先で器用に回しながらアウルはあきれた顔でシンをみやった。アホ、カイショーなしとつぶやく彼の言葉などまるで聞こえないようでシンは頬を緩ませっぱなしだった。


「愛してるって・・・・・。結婚考えよーかな、俺」
「おーい、戻って来い」
「ルナのドレス姿はきっときれいだろうなぁ」
「おーい・・・・」
「待てよ、その前に結婚資金ためなきゃなー」
「ボケ」
「そーだ、子供は何人が良いかなぁ」
「あ、マユだ」
「最低二人は欲しいなー」
「ま、マユもきかねぇ。だめだ、こりゃ」


馬の耳に念仏。
左から右。
トンネル。


舞い上がってしまっているシンにはアウルの暴言などまるで聞こえない。
しきりにクフフフと怪しい笑いを浮かべ、己の世界に入ってしまって戻って来そうになかった。話を聞いていたスティングはふと何か大事な事を思い出したかのように口を開いた。


「プラントって婚姻統制合ったんじゃなかったか?」
「はっ」


その言葉にシンが勢いよく顔を上げると、傍らのアウルが聞こえてたのかよ、とぼやいた。


「それは・・・・なるたけ高い確率で子供を作らせるための制度で・・・・絶対じゃないよ」


その言葉にアウルがうぇっと声をあげた。


「ガキ作んのにも管理されてんのかよっ」
「だから強制じゃないって言ってんだろ!!」
「シン・・・・怖い・・・」

さっきとは打って変わっていらだった様子でシンが噛み付く。その様子にステラはおびえ、もしかして地雷踏んだかもしれないとスティングは自分の失言に後悔し始めていた。


婚姻統制。


遺伝子操作で子孫を残すのが困難になったプラントがそれを打開しよう打ち出してきた制度。あらゆる個人データを照合し、もっとも最適なパートナーによる婚姻を推奨するものであった。ただでさえ低い出生率に幾度とわたる戦争による人口の激減。子孫を残すことに半ば義務感を抱いているコーディーネーターたちがその指導に従うことは珍しいことではない。否。ほとんどが従っている状況だ。


ステラはじっと荒れるシンを見ていたが、やがてとことこと彼の傍により。
シンをなだめすかすように優しく彼の頭をなでた。


「シン、落ち着いて・・・・・?アウルは、応援してるんだよ・・・・?」
「ス、ステラ!てめ、何を・・・・!」
「そう、だよね・・・・・?だっていっつも心配だって言ってるもん」
「・・・・・」
「ふ、ふん」

ステラの言葉にアウルが顔を真っ赤にして抗議の声を上げかけたが、シンとステラの眼差しに口ごもり、そっぽを向いた。否定しなかったところを見るとどうやら図星のようだった。シンの苛立ちが悲観的な感情が引いてゆく。


なんだよ・・・・。俺ってもしかして馬鹿?


憎まれ口を叩いてくるけどそれは彼を気にかけているからであって。
そんなアウルに。
そしてスティングやステラにシンの顔に笑顔が戻る。
同時に苛立ちを見せた自分が恥ずかしくなって手元のコーヒーに視線を落とした。


「子供・・・・か。俺、ルナに与えられるのかな」


落ち着きを取り戻し、ポツリとそうつぶやくシンにスティングたちは暖かいまなざしを向ける。


「なあに出来るときは出来るもんだ。はなっからあきらめても何もはじまらねぇぞ」
「お前にそんなカイショーあったらなー」
「アウル、めっ!」


今度こそ本当の笑いがシンからこぼれた。


自分を見てくれる人たちがこんなにもいる。
そして身近に愛する人がいる。
何を思い悩む必要がある?


シンは一つ息をつくと、決心を固めたように顔をあげた。


「よし!決めた!!」
「何結婚?それとも子供?」


アウルの好奇の眼差しにシンはにかっと笑って見せた。


「俺もルナと一緒に新隊員の教官として参加するっ!!」
「「は?」」
「きょーかん・・・・?」


ぽかんとするスティングたちにシンは満面の笑顔を見せて続ける。


「教官は決まってるようだけど、脅すなり何なりしてその席ゆずってもらうっ!!」
「おい・・・・」


こいつは何を言ってる?
シンの過激な発言にアウルとスティングは冷や汗をたらしたが、よく分かっていないステラだけは元気になったシンに手を叩いて喜んでいた。


「もしうまくいかなかったら邪魔な教官リストを作っておくからアウルたちでこっそり死なない程度に行動不能にしてくれよ」
「うんっ!!ステラ、頑張る」
「やめんかーーーー!」
「恐ろしい事真顔で言うな、ボケェッ!!」






「・・・・・寒気がする」


そのころ。
同じ教官として出向く予定のレイと打ち合わせをしていたルナマリアがぶるっとその身を震わせた。青ざめた姉にお茶の用意をしていたメイリンが心配そうに声をかけた。


「えーおねーちゃん、風邪?」
「予定はずらせないぞ。今のうち直しておけ」
「なんかやな予感がするのよ・・・・」
「?」








後日。


「えー!?後期教育ってこの基地でやるのかよっ!!」
「だからそう遠くないって言ったじゃない」
「なんだよっ、心配して損したっ」


むくれるシンにルナマリアは茶目っ気たっぷりにウインクして見せた。ルナマリアとしては意地悪をしてみたかった心境だったのだ。

そして内緒だが。
シンの気持ちを確認したかった。

あたしはちっとも余裕じゃないのよ、シン。

何よりもなかなか一緒にいられない不安。
年上だと言う引け目。
少しでもシンの気持ちを自分につなぎとめておきたくて。
精一杯の愛の告白をした。


『愛している』と。


そしてシンはその気持ちに応えてくれた。
それが自分の支え。
でもその事は内緒。
まだ、内緒。


「いーじゃない。何よ、遠い方がよかったの?」
「そ、そんなんじゃないよ・・・」
「じゃあ、いいじゃない。ね?」


あ〜あ。
じゃあこの間の告白、恥ずかしいだけじゃないか。


シンは紅くなってむくれたが、悪びれた様子も無く茶目っ気たっぷりに笑うルナマリアに眉尻が下がる。


彼女には一生かなわない気がする。
でも見てろよ。
そうそうのん気に構えていられなくしてやるから。


口端を持ち上げて不敵な笑みを浮かべたシン。
が、すぐに難しい表情に戻るとぶつぶつ一人ごちた。


「こうなるんだったら余計な細工しなければ良かった。やっばいなー。ステラたち、今から連絡間に合うかな」
「何ぶつぶつ言ってるのよ?」
「い、いや、なんでもいない」


いぶかしげに彼を見上げるルナマリアにシンは慌てて取り繕いながら、連絡間に合ってくれよ、と祈るような気持ちで宙を見上げる。ふいに肩をポンと叩かれ、振り返るとレイのアイスブルーと目が合った。心なしか目が笑っているように見える。


「少しは苦労してみるのも面白いと思うぞ」
「レ、レイ・・・」


ば、ばれてる。
絶対ばれてるっとあせるシンにレイは今度ははっきりと分かる笑みを見せた。


「ステラから話は聞いている。手続きは終わっているから、3ヶ月間共に頑張ろう」
「う、うえ〜〜〜〜」









「お前らっ、武器手入れが不十分だっ!!!!罰としてグラウンド20週!!」
「うげーーー!」
「班長のおにーーー!」
「つべこべ言わず走れっ!!それともあと10週追加するかっ!?」
「うえっ、走りますよ!行くぜ、皆っ」
「おうっ!!」



教え子たちが走り出したグラウンドの反対側でルナマリアが手を振っているのが見える。シンも同様に振り返すと、近くにいた副官が小さく咳払いをした。


「アスカ教官、鼻の下伸びてますよ・・・・」
「う、うるさいな・・・・」


それからまもなくシンの教官生活が始まった。
目が廻るように忙しく、なかなか言う事を聞かない新米兵士たちに苦労したりはしていたが、充実した日々を送っていた。日に日に成長してゆく教え子たちを見るのがなんとも誇らしく。そして何よりもルナマリアの近くにいて、同じ立場に立てたのが嬉しかった。新しい人材の育成という同じ一つの目標を共有している今の自分たち。プラントの婚姻制度なんて関係ない。自分たちはこんなにも一体なのだ。


俺はルナ。
ルナは俺。
一心同体。


今まで以上に彼女と繋がっているような気がしてシンは幸福だった。



ルナ。
俺の声が聞こえますか?
宇宙一大切な君へ。






愛してます。




















余談。
アウルからステラに子供が出来たと言う知らせが届いたのは教官生活が始まってすぐの事だった。


「馬鹿に先越されたぁっ!!」
「少し黙れ、シン」

























あとがき

30000ヒットありがとうございます!

秋といえばコスモス。
花言葉は「愛情」です。

ゼーロ様のリク、アウルたちの暗躍する影が見え隠れする甘いシンルナ。
なんかシンルナにアウル達が負けてしまった感が否めませんでしたが、
書いていてとても楽しかったです。
ゼーロ様、駄文ですが、お持ちいただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。





← back to index
template : A Moveable Feast